エコノミックガーデニングについて

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「エコノミックガーデニング(EG)」とは

エコノミックガーデニングは、1980年代後半にアメリカのコロラド州リトルトン市で初めて実施され、試行錯誤を繰り返しながら15年間で雇用2倍、税収3倍を実現したことで注目を浴びた地域経済活性化施策で現在では全米の多くの都市に広がりを見せています。

この手法では、企業誘致だけに頼るのではなく、地域の中小企業が成長することによる地域経済活性化を目指すこととしており、そのために行政や商工会議所、銀行などが連携しながら地元の中小企業が活動しやすく成長できるようなビジネス環境をつくるための施策を展開していきます。

日本においては、静岡県藤枝市が平成23年度から、鳴門市が平成24年度から導入準備を始めているほか、多くの地方都市で検討や研究が進められています。また日本での実施にあたっては、日本独自の企業風土や地域の産業特性にあわせた実施方法をとることが必要とされています。

エコノミックガーデニングQ&A

エコノミックガーデニングとは?
企業家精神あふれる地元の中小企業が活躍できるビジネス環境を創出し、地元企業を成長させることにより地域経済を活性化させる政策です。
具体的にどのような手法がありますか?
米国においては、競合他社情報や市場情報など企業の経営戦略に関する判断に資する情報や分析の提供や地理情報システムの活用、インターネットを活用したマーケティング支援などがあります。しかし、日本においては、実施例がなく、また、企業風土も外国とは異なるため、日本のそして鳴門市の企業風土に応じた政策を実施していく必要があります。
鳴門市がエコノミックガーデニングに取り組むこととなった背景は?
市の産業は、商工業ともに商店数・事業所数、従業者数、商品販売額・製造品出荷額が減少している状況です。そして、このような傾向は、将来的な人口減少や高齢化の進展により、ますます進む恐れがあります。このような中、持続可能な社会をつくるためには、中小企業の成長による雇用の創出や税収の増加が必要不可欠だからです。
鳴門市では、どのようにエコノミックガーデニングを進めていくの?
本市ではエコノミックガーデニングの日本での第一人者である拓殖大学の山本尚史教授の協力を得ながら、中小企業の新しい取り組みを支えるためのネットワークを構築するとともに、企業家同士の交流促進や地元企業のニーズに応じた支援を中長期的に実施します。
エコノミックガーデニングは、下記の図のように行政や経済団体、経営者、学校、市民団体、金融機関など様々な機関や人が連携・協力することで地域が一体となった取り組みとなり、より効果的に実施することができるとされており、本市でも、下記のネットワークを構築しながら、エコノミックガーデニングを推進していきます。
エコノミックガーデニング推進体制イメージ図